TOPページ恋愛コラム第四十六回 「メールで愛を育む事は出来るのか-相談者様との筆談と実体験から-」 


第46回 「 メールで愛を育む事が出来るのか
-相談者様との筆談と実体験から- 
                                                         5月9日執筆

     ※このコラムは、関係がうまくいっていないカップルや、片思いでつまづいている方を対象に語っております。

      いつからだろう。私たちが携帯電話から常に意識を離せない時代になったのは。

     今回このテーマをコラムに掲げたのには、深い理由があります。
    前回のコラムの続きにもなりますが、日ごろ相談者様と接する中で、

    彼からメールが返ってこなくてとても不安。
    どんなメールを送れば彼が振り向いてくれるのか。
    いつも自分からメールを送ってばかり。反応が悪いので、諦めたほうが良いのか。
     相手が興味を持ってくれるようなメールの話題はないか。
    メールで駆け引きを行うために良い方法はないか。
    メールで誘ってもいつも相手はのってくれない。
    こちらからメールを送っても、返信がそっけないメールで悲しくなる。

  
   
上例のようなメールのやり取りの中で生じる男女間のトラブル(悩み問題)を多々目にしてきたからです。

    というわけで、第46回コラムでは、毎回私が申し上げている回答例と、その原点となっている自身の
   メールにまつわる悲痛な体験談を、根拠の裏付けとして添えて載せて行きます。

    今回のコラムを通じて、今まさにメールの送り方に思い悩んでいる皆様にとって何らかの指南になれるよう
   端的なメッセージを心がけてまいります。しかしながら今回のコラムは、体験にもとづく主観によって構成されて
   いるため、ありとあらゆる皆様の問題解決には繋がらない、または馬の耳に念仏に聞こえる可能性を承知の上、
   展開してまいります。
  
    私は、前述したような「メールを用いて相手の心を開こうとする方法」に関する相談に対して、その都度
   下記3点を柱として、忠告させていただいております。

   1.もしも相手のことがそれでも好きのならば、メールで気持ちを伝えるのは即刻やめること。
   2.最低でも電話、出来れば直接相手と顔を合わせて今自分が抱えている本心を明かすこと。
   3.メールで心の距離を縮めようと努力してもいつか必ず限界が訪れる。

   
    悩みのもとは微妙に異なるかもしれませんが、メールでのアプローチが主軸になっているのは共通している
   ので、"円滑なコミュニケーションを目的としたメールの使用"は、絶対に避けるよう一貫して申し上げております。
    
    恐らくメールが原因で悩まれている相談者様自身が一番痛感されていると察しますが、メールで相手と近づこう
   としても、なかなかうまい具合に事が進んでいないのではないでしょうか。

    こちら側は練りに練って力作メールを送信しても、相手の反応がいまいちだったり、2、3時間経っても返信が
   こなかったりすると、「内容がまずかった。嫌われたのかもしれない」と、不安と後悔が織り交ざって逼迫とした
   心境に陥ってしまう経験は誰にでも一度はあるのではないでしょうか。

    本来、相手との仲を進展させるために試行錯誤して送ったメールのはずなのに、気がつけば一刻も早くメール
   を受け取って不安から解放されたい衝動、返信が来ずに「こんなことならメールなんて送らなければよかった。
   もう駄目かもしれない」……メールが自身へのプレッシャー行為になってしまっていることに気付きます。

    それに加え、相手のメールに絵文字や顔文字、ちょっと表現の多寡で一喜一憂してしまうのは、
   メールのつきものだと思います。
    メールって送り手との意図している考えと、受け手の感じ方にずれが生じてしまう事って実に多いですよね。
    
    私がメールでのアプローチをお勧めしたくない最大の理由として、メールが引き金となり決定的な別れとなった
   苦い体験が大きく影響しております。
    これまでメールが発端となって男女間にピリオドを打ってしまった、または終わる寸前までいってしまった記憶に
   刻まれる経験が4回ほどありました。


    1度目は、高校3年生の夏、一ヶ月の間だけでしたが、私が初めて付き合った一つ年下の女性との出来事です。
    最後の別れを、お互いメールで終わらせました。直接顔を合わせることなく「さようなら」のたった数行だけで二人
    の関係に終止符を打ったのです。納得の行く選択を選んだつもりでしたが、今でも心の片隅にしこりが残っていま
    す。彼女とは、その後一度たりとも連絡を交わすことはありません。
   
    2度目は、高校3年の秋、某大学の学校説明会で出逢った同じ年の女性との体験です。
    その大学は関東にありますが、彼女は東北出身の遠距離、しかも当時付き合っていた彼氏がいたために、
   コミュニケーションの中心はメールに限られていました。
    最初のうちは、些細なことでもメールを交わせるだけで楽しかったのですが、見えない恋人への嫉妬、先の見え
   ない関係の不安、彼氏がいるのにもかかわらず、うまい具合にメールを送ってくれる相手への猜疑心(今考えると
   自分勝手ですが)、想いを込めたメールでの手ごたえのなさから、最終的に耐えきれなくなって、自分から「さよう
   なら」を切り出しました。皮肉にも徹頭徹尾メールで繋がれた儚い恋でした。
 
    3度目は、第33〜37回に及んだ「本気で死を選んだその先には-片思いから壊れていく心」に登場した彼女です。
    電話による私の告白に対して、数日後にメールで「ごめんなさい」を言われたことで、一気に転落、裏切られた
   ような衝動に駆られ、報復としてこちら側からもメールで相手の気に入らなかった部分を述べた上で、「さようなら」
   宣告しました。
    送った後に、冷静さが徐々に取り戻されて行くにつれて、とんでもない過ちを犯してしまった事の重大さに気づき、
   メールで前言撤回を求め、縁切れにはならずに済みましたが。
    あの瞬間の自分は、コントロール出来ないほど、メール媒介の手軽さにとりつかれていました。

    4度目は、昨年付き合っていた彼女です(本人がこれを見ている可能性があるため、経緯は詳しくは避けます)。
    ある日を境に急激に連絡が来なくなったので、不審に思い、相手の本心を探るべく、長文メールを送ったのが
   決め手となり、「さようなら」メールを送られてしまいました。
    別れの理由は私にも非があり、「少し前から気持ちが冷めていた」との言い分でしたが、おそらく私の打った
   重々しいメールを見て、火に油を注いでしまう形となり、「もうこの人とは完全にこれ以上は無理だ」と、見切り
   をつけたのだと思います。
    遅かれ早かれ別れと迎える事は予想出来ましたが、皮肉にもメールで相手の本音を探ろうとした結果、策士策に
   溺れるような後味の悪い結末になってしまったのです。
    その後なんとか電話で最後の意思確認を取ることに成功しましたが、覆水盆に返らずでした。

   
    以上、私自身のメールが決定打となり、好きになった女性との縁が切れてしまった(しまいそうになった)体験を
   数パターン載せましたが、自業自得とは言え、人と人の繋がりがたった一通のメールで途絶えてしまうほど虚しくて
   心に引きずるものはありませんでした。

    あれだけ共に笑って、楽しい話題を交わしてきた日々も、メールでいともたやすく崩れ落ちてしまうのです。

    目の前に大切なあの人がいないのにも関わらず、文字のみで離別する事が出来てしまうのです。

    失恋は別れ際が肝心、終わりよければ全て良しと言いますが、幾多の失敗から、最後の局面においてこそ声を
   交わし話してけじめをつけなければ、気持ちを切り替えて先に進めない教訓を、ひしひしと感じました。
    
    メールではじまりメールに終わり、笑顔ではじまりメールで終わり、ぬくもりではじまりメールで終わり、スタート
    時点は"希望"で始まっても、メールが終点になるならば、心が行き場を失ったまま闇を漂う結果になるのです。
   
    別れの描写にスポットを与えてしまいましたが、私が皆様にメールによるアプローチを極力否定しているのは、

   「メールで相手との愛は築けない」
   「メールに頼りすぎると、本当の自分を見失ってしまい、いつか大切な人間を
    自分のその手から離してしまうかもしれない」

   「メールによって我を忘れてしまっては墓穴を掘る結果となりえるかもしれない」

    という警告メッセージと、アンチテーゼを込めているからなのです。
    たとえ不器用でも、言いたいことは面と向かって相手に伝えられた方が、後にも先にもわだかまりが残ったりする
   可能性は少ないと思います。

    相手との環境の違いや価値観の差で、現実的になかなか電話や直接デートにこぎつけられる可能性が少ない
   場合、メールでしか相手との接点を持つことは難しいですが、私的にはそれでも何とか妥協せずに、その想いが
   ある限り希望を捨てずに、大切な想いだけは実際に伝え続けていただきたいです。
    極論を言えば、メールのみでしか関係を維持できない間柄なのだとしたら、恋愛関係に進展させられる可能性は
   かなり低いように体験上導き出せます。

    現代の人間関係において、利便性に富んだメールは欠かせないツールに違いありませんが、それゆえの弊害、
   メールに依存することなく、面と向かって話すことの勇気
の2点を忘れないで欲しいです。
    少なくとも傷つく恐怖、相手への不信感からメールを用いるようになっていたとしたら、最後に追いつめられるのは
   他でもない自分自身かもしれません。
    メールを送ることによって、"逃避"を意識するのであれば、まずはメールを止める覚悟から初めてみませんか。

    等身大のあの人と真正面から対峙出来るまでは、結論を出すのは遅くないはずです。
   

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