TOPページ>恋愛コラム>第二十六回 「失敗、孤独、絶望、明けない夜の毎日に疲れたあなたに」
3月16日 0時15分執筆
第二十六回 「失敗、孤独、絶望、明けない夜の毎日に疲れたあなたに」
人生って思い通りにならないことの連続ですよね。
恋愛、進路、仕事や人間関係、生きていく上で苦しいこと、辛い体験は常に隣り合わせで、
時に精神を大きく疲弊させ、答えの見えない闇の世界へと口を開けて誘ってきます。
相手の気持ちも分からない。自分がどうすればよいかわからない。
先の見えない不安と過去のトラウマは、自信を失い、大切な一歩を踏み出す勇気を
霧に包み込んでしまいますよね。
先の見えない不安に苛まれ、過去のトラウマに悩まされ続け苦しんでいる日々。
自分は一体いつになったらこの苦しみから解放されるのか。
私は思うんです。
自分の苦しみでいっぱいいっぱいになっている瞬間って、意識が内的世界に閉じ
篭っていて、外の世界に目を向ける余裕がない事を。
何かどうしようもない問題に対峙している今、気がつけば他者と距離を置き、無意識
のうちに自分自身を精神的に追い込んでいませんか?
誰が悪いんでもない。自分がいけないからうまくいかないんだ。
こんな風に思い詰めて自分の事を嫌いになっていませんか。
もし思い当たる節があったら、ぜひこの機会に“他人”について考えてみませんか。
私の知人に元バイトの同僚で30代の独身女性がいます。
その女性はとても思いやりがあって、年下の私をいつも可愛がってくれました。
明るい笑顔を持つ彼女に疲れた私の心はいつも解き解されていたのです。
でも、その女性は私が想像する以上に辛い体験の連続を味わっていました。
妹との価値観の違いから頻繁に起きていた喧嘩と、祖父を介護する日々のストレスで
ついに精神が磨耗しきってしまい、家の中で突然意識を失って失神。
気がつけば病院のベットの上で目を覚まし、医師から伝えられた診断は精神的なストレス
が要因で、4つ以上の病気発症してじわじわと身を蝕んでいるという酷な知らせでした。
それでも数ヶ月間安静にしてなんとか退院することが出来たのですが、今度は妹が
同じくストレスで倒れてしまい、その上さらに不幸は重なって最愛の家族の一人である
彼女のおじいちゃんが病気で急死してしまいました。
妹は軽症だったので、すぐに回復することが出来ましたが、姉である彼女は完全に自分の
安らげる居場所を失って、私と職場で会うたびに「どこか安心して休める場所を知ってたら
教えて」と、いつも掠れた声で呟きかけてきました。
私は、彼女が抱える心からの悲鳴に対して、話を聞いてあげることしか出来ず、何も気の
利いた言葉をかけてあげられませんでした。彼女の心の傷は想像以上に深いもので、自
分でもどう接すればいいか分からなかったのが本音だったのです。
それから彼女は職場を去り、新しい仕事に就いたのですが、数ヵ月後にリストラ勧告され、
しかも営業の途中で接触事故に遭い片腕を骨折してしまい、それを境にしばらく音沙汰が
消えてしまいました。
ところが数ヵ月後、思ってもみない嬉しい知らせが私の耳に舞い込んで来たのです。
彼女と今もたまに連絡を取っているバイトの同僚が言うには、彼女は今年4月に結婚し、
東京で旦那さんと一緒に暮らすことが決まったそうなのです。
バイトを去ってからの数ヶ月、その短期間で彼女に何があったのかはわかりません。
一つだけ確かなのは、辛く孤独な冬をようやく乗り越え、暖かい春が到来したという事です。
あれだけ苦しい逆境を体験した彼女ですから、この先必ず幸せになるのに違いありません。
私に与えてくれた優しい言葉や思いやりは、記憶となって私の胸の中に残っています。
先が見えなくなって、どうしていいか分からなくなった時こそ、自分の世界から足を踏み
出して周りの人間に目を向けて見ませんか。
あなたの優しさや思いやりを必要としている人間が必ず傍にいるのです。
自分の事で息詰まっている時こそ、心のSOSを周りに発信して欲しいのです。
私は彼女の心の苦しみを確かに受け止められた自信はありません。
でも、あなたが一人でも多くの人に心を開けば、必ずあなたを助けてくれる人間がいます。
“自分が変われば他人も変わる”
春が来ました。生命の息吹を直に感じる暖かい季節です。
新しい出会いに向けて外へ出て見ませんか。