TOPページ恋愛コラム第十五回 「過去のトラウマに襲われ、立ち止まっていたら

 

 

                                            5月15日 23時30分執筆
    第十五回 「過去のトラウマに襲われ、立ち止まっていたら」
 

  
  
      人は誰しも心に傷を背負っていると、よく言います。


      このコラムを読んでいるみなさんは、今まさに大好きな人がいる(いた)最中だと思いますが、
      その心の傷口が広がりすぎて、苦しんだりしていないでしょうか。


      人は誰しも忘れる生き物です。


      時間は止まることなく刻まれ、興味の対象も日進月歩で移り変わり、心の模様も日々の天気
      と同じように、その時その時で晴れたり曇ったり、雨が降ったりして常に変化していきます。
      それらの作業を繰り返すことで、成長していくわけです。


      悲しいことは時の流れが忘れさせてくれる。

  
      よく聞く言葉です。失恋をしても、後悔をしても、大切な人、物を失っても、失敗をしても、
      時間が流れれば、いつの間にか洗い流されてしまうものですよね。

      でも、今まで忘れかけていたトラウマが、突然フラッシュバックする瞬間ってありますよね。

  
      昔大好きだったあの人の面影にそっくりな人に出逢ったり、辛かった頃と境遇が重なるドラマや
      漫画を見てしまったり、他人にふいにあの時心に突き刺さっていた一言と同じ言葉を投げかけら
      れてみんなと離れて一人になった時、忘れかけていたはずのあの辛い思い出が彷彿する。

      自分はもう、忘れていたはずだと思っていたのに、また思い出してしまった。
      あの頃の記憶が蘇った今、虚無感と喪失感が同時に襲って来たことでしょう。


      あんなに努力して忘却しきれたはずなのに、結局自分は駄目な奴なんだ。
      あの頃自分は、あんなに傷つく思いをしてきたし、コンプレックスを抱えていたんだ。

      気付いてしまった瞬間、さっきまでの元気は嘘のように消し去り、沈んでしまいますよね。

  
      やっぱりこんな自分じゃ、また人を本気で好きになれる資格なんてないのかな……


      みなさんは今までに、言葉では表せないほど、辛く切ない経験を積んできたことでしょう。
      そうでなければ、過ぎ去りし過去に捕らわれ、そこまで苦しんだりはしないはずです。

      周りの人間は、いつもと変わらず、前へ前へと進んで行くのに、自分だけ自縄自縛状態で、
      暗闇のどん底に沈んでしまっている。そう、過去の忌まわしい追憶と共に。
 

      よく悲しみを乗り越えて、ここまで辿りついてきました。
      きっとそういう精神状態の時は、どうすれば解決して、何をすればまた笑って平穏な日々を
      過ごすことが出来るか見失っていることだと思います。

      私がそんなみなさんに伝えたいことはたった一言だけです。

  
      悲しみも、苦しみも、過去のあやまちも、自分の欠点も、全て受け入れて下さい。
      そして、認めてあげて下さい。

      過去のトラウマが原因で、今の恋愛を阻み、あなたの心の奥底にある見たくなんかない
      もう一人の汚れた自分と対面してしまったとしても、自分の行ってきた過去の出来事全てを
      受けとめてあげてください。
 
      どんなに卑怯なところがあっても、人に語れない体験をしてきても、コンプレックスや弱さが
      あっても、あなたはあなたです。今も昔も、世界でたった一人のあなたのままです。
      みんなが大好きなあなたなのです。

      その紛れのない事実は、今後も何があっても変わることはありません。
      だから、大丈夫です。私が認めます。

      今は、苦しみにどっぷり浸かっても、自分を悲劇のヒロインに仕立て上げてもいいんです。
      そのうち今まで見えなかった、温かい感情が自然に芽生えてくるんです。
      今まで幾多の苦しみを乗り越えてきたあなたなら、今度の問題も必ず自分で解決出来ますから。

      きっとこの先には、大切なあの人と一緒におしゃべりが出来る平穏な日が待っていることでしょう。

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